フランスの《ベル・エポック》期を代表する大女優サラ・ベルナールのカルト・キャビネ(大型名刺版写真)です。\r\r大女優サラ・ベルナールがリラックスしたプライベートな表情を見せている大変貴重なカルト・キャビネです。赤の縁取りがおしゃれですね!\r\r150年前のカルト・キャビネとしては目立った傷や汚れもなく、大変いいコンディションだと思います。\r\rサイズ:15.2 x 10.8 cm\r\r撮影は有名なナダール写真館です。\r\r※カルト・ド・ヴィジットとカルト・キャビネ\rカルト・ド・ヴィジット(carte de visite)はフランス語で名刺(直訳すると訪問用カード)の意味です。19世紀後半にフランスを始め欧米各地で名刺代わりに使用されたり、知り合いと交換したりして楽しまれました。\r\rやがて、ナダールなどの有名な写真館が、王室や政治家、芸術家、女優など著名人の肖像を複写複製して販売するようになり、カルト・ド・ヴィジットは収集の対象として、多くのカルトマニア(カードマニア)も生まれました。\r\rカルト・ド・ヴィジットはほとんどが卵白を使った鶏卵紙にプリントされましたが(アルビュメン・プリント)、鶏卵紙は非常に薄いため名刺サイズの厚い台紙に貼られて普及しました。この台紙の裏にはそれぞれの写真館の美しいロゴが印刷されている場合が多く、そのデザインも魅力となっています。(ただし、裏に写真館のロゴがないものは初期のものとして現代のコレクターの間では希少価値を増すこともあります)\r\rまた、1860年にはいるとカルト・キャビネ(carte cabinet)と呼ばれる、ひとまわり大きなサイズ(約16.5 x 10.5cm)の名刺版写真が作られ人気を博しました。