★:10日後からバラ売りも承ります。島田硝子瓶は15000円、石塚硝子瓶は5000円。\r1)島田硝子製ポンド瓶(写真2-6)\r直径約12cm、高さ約17cm、重さ約680g。内容積が約900ccの2ポンド瓶です。紫外線を当てると緑色蛍光を示し、純正ウランガラスです。特に傷やひびなどは無いようですが、80年以上前の品なので、経年変化はありそうです。蓋の縁が少し凸凹ですが、本体に付けた状態では見えない箇所です(写真6)。\r島田硝子製造所(以下、島田硝子)は、品川硝子製造所の伝習生だった島田孫市が明治21 年(1888年)に創設した会社で、現在は東洋ガラス株式会社へと発展しています。島田硝子は、当時、日本最大のウランガラスメーカーでもありました。この瓶は、ポンド瓶と称され、1ポンド瓶や3ポンド瓶などもありました。1998年発行の同社の社史『東洋ガラス100年の歩み』によれば、ポンド瓶は大正から昭和にかけて大量に製造され、食品の保存等に使用されたとのことで、湿気の多い東南アジア向けに輸出されました。摺りガラス加工された蓋がついており、蓋には「★SHIMADA★ OSAKA JAPAN」の文字が浮き彫りになっています。瓶の周りには、葡萄の葉と実の文様があり、キリスト教では葡萄はキリストの象徴なので、輸出向けにこのデザインを選んだのでしょう。\r2)石塚硝子製ポンド瓶(写真7-9)\r直径約9.5cm、高さ約14cm、重さ約340g。内容積が約450ccの1ポンド瓶です。特に傷やひびなどは無いようですが、80年以上前の品なので、経年変化はありそうです。\r石塚硝子株式会社は、江戸時代の文政2年(1819年)、石塚岩三郎が長崎でガラス製造技術を学び、岐阜県でガラス製造を始めたとされ、現在まで200年以上続く東海地方屈指のガラス会社です。摺りガラス加工された蓋がついており、蓋には「ISHIDZKA MADE IN JAPAN」の文字が浮き彫りになっています。大正から昭和の始めの製品です。島田硝子瓶と比べると、やや蛍光が弱いものの、純正ウランガラスです。